2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

SARU

★★★★☆ 「海獣の子供」にテイストが似ている。話はちょっと分かりにくいが、ポイントになるところまで戻って読み返すことを繰り返せば理解できる。それでも分からない部分は残るが、ストーリーを追う分には不足はない。 絵は上手いのだか、諸星大二郎っぽい気…

GOGOモンスター

★★☆☆☆ 残念ながら分かりづらい。 絵はもちろん上手い。特に遠近感のある絵が好き。もっと読者に分かりやすいように描いてくれないだろうかと思う。

バーフバリ2 王の凱旋

★★★★☆ よく言えば壮大で絢爛豪華、悪く言えば大袈裟でバカバカしい。少年ジャンプかビッグコミックに載っていそうなお話。でも、そんな大法螺吹き的映画に大金使って、たぶんCGも大量に駆使して、マジメに作り上げたら、あら不思議、とっても面白い映画がで…

白鶴亮翅

★★☆☆☆ 先日、多和田葉子の新聞連載小説が終わった。ドイツに暮らす女性の語りは多和田本人の身辺雑記のようで、まるで小説っぽくないなと思っていたが、それに慣れてしまったのか話が進むにつれてやっぱり小説なんだなと分かってはきた。 でも、小説で書かれ…

むらさきのスカートの女

★★★☆☆ 安部公房の「箱男」を連想してしまったが、それが正しい連想なのかは分からない。もちろん、「箱男」を超える小説なんかめったに出てくるわけがない。

流浪の月

★★★☆☆ 更紗の恋人の亮くんのクズっぷりがこの小説を分かりやすく(かつ面白く)しているけれど、もしも亮くんを善人にして、それでも更紗が文に惹かれる話だったら、別の面白さになっていたろうと思う。 でも、作者が書きたいのは「文学」ではなく「小説」なの…

バーフバリ

★★★★☆ インド映画はほとんど観たことがない。もしかすると「きっと、うまくいく」だけかもしれない(「きっと」は大傑作だった)。「バーフバリ」はインドで大好評だったらしいので、「きっと」以外のインド映画を知りたくてTSUTAYAで借りてきた。 結果、大正…

はるか、ブレーメン

★★☆☆☆(星ふたつ) 先日終了した重松清の新聞連載小説。 読みやすく、悪くはないし、読んだ時間返せとも思わないけれど、読んでよかったとも思えない作品だった。

マリアビートル

★★☆☆☆(星ふたつ) 終盤、木村ジジババが動き出してから一気に面白くなるものの、最後に花火が上がるような爽快感もなく、伊坂幸太郎への期待が大きい分評価は厳しめになってしまった。 おそらく王子への嫌悪感が昇華されないまま物語が終わるので、それ以外の…