2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

2019ザ・ベストミステリーズ

「東京駅発6時00分のぞみ1号博多行き」(大倉崇裕)と「くぎ」(佐藤究)の二作品が面白かった。 競馬で例えると、この2作品が写真判定で、3着以降は3馬身以上離された団子状態といったところ。

グランド・ブダペスト・ホテル

ウェス・アンダーソンは『犬ヶ島』しか観てなくて、『犬ヶ島』も傑作だけど、『グランド・ブダペスト・ホテル』も傑作だった。 短いカットの連続による流れの早い展開。なので、ボーッとしてたらセリフの意味を理解する前に次のシーンになってしまう。うかう…

火喰鳥 羽州ぼろ鳶組

作風はベタだが、とても面白い。例えば、ラーメンズの小林賢太郎が好きだけど、たまに志村けん見たら面白かった、みたいな面白がり方である。 ちなみに私は志村けんのコントは面白いと思わない。どころか、生理的に嫌いである。志村けんは素のほうがいいと思…

小説の惑星 ノーザンブルーベリー編

順位をつけるとすれば、 1位 工夫の減さん(町田康) 2位 杜子春(芥川龍之介) 3位 休憩時間(井伏鱒二) 4位 賭けの天才(眉村卓) 5位 ヘルメット・オブ・アイアン (一條次郎) なお、「先導獣の話」(古井由吉)は、1ページ目で読むのを諦めた。代表作の「き…