2023-01-01から1年間の記事一覧
★★★★⭐ びっくりする展開の連続で面白かったのだが、びっくりさせることがこのドラマの一番の狙いであって、なんていうか、深みとか綾とか機敏みたいなものはほとんどない。けど、それが潔くてよい。ビックリしたでしょ?面白かったでしょ?と、畳み掛けてく…
昨年の国会議員の所得が公表された。 思うところが二つある。 一つ目。隠してないだろうかという不信。株とか不動産で儲けてたりしてないのだろうか。あるいはそれらは公表の対象でないとか、奥さんの名義にしてるから公表されないとか、そういうことなのだ…
★⭐⭐⭐⭐ 2020年のアイズナー賞受賞作らしい。アイズナー賞がどんな賞か知らないけれど。 ほぼ全編を通じて絵が暗い。悲惨とか悲嘆とかいう意味の暗さではなく、単純に明度が低い。印刷を失敗したのかなと思うほど暗い。だいたい夜のシーンばかりなので仕方ない…
★★★⭐⭐ ふつうだったら統計的手法を使って試合に勝つチームが敵役で、友情とか希望とか根性とか精神論で勝とうとするチームが主役になるはずだが、この映画ではちょっと違う。あくまで統計的手法で勝とうとする。もちろん貧乏球団が金持ち球団に挑むとか、統…
お姫様クラブ★⭐⭐⭐⭐ 小林家ワンダーランド★★⭐⭐⭐田口浩正がいなけりゃ★(星ひとつ)だった 視線★★★⭐⭐なんとか及第点 虹★⭐⭐⭐⭐ 「世にも奇妙な物語」はたまにすごく面白いものが出るのでチェックするのだが、今回はハズレばかりで時間のムダでした。「視線」はギリ…
★★⭐⭐⭐ タイトルの最後の「:」のあとが「Ⅱ」っぽいけど、たぶんちがう。さらに、ディスクには3.0+1.11と書いてあって、なにがなにやら分からない。タイトルだけならまだしも、内容はもっとわけが分からない。出だし、シンジくんは相変わらずグジグジしてて、…
★★★⭐⭐ ジヨンの気持ちはよくわかる。男には分からない、と言われそうだけど、そしてたしかに全部を分るはずなどないけれど、それでも分かる。分かるから、この小説は面白い。この小説は、分からせる小説なのだ。そういう意味では、文学ではなくて、たんなる…
関西に住んでいた頃、深夜に「パペポTV」を見ていた。上岡龍太郎と鶴瓶の掛け合いは何気ないようでいて、あれだけ笑わせられるのはやっぱりプロの仕事だ。 もっとも面白いのは9割がた鶴瓶のほうだと思うが、上岡龍太郎は鶴瓶を生かすワザをもっていたという…
きのう、第81期名人戦第5局で藤井聡太竜王が渡辺名人に勝った。 おそろしく強い。過去の名人と比べても歴代最強と言えるかもしれない。それくらい強い。でも、たぶんAIには負ける。が、それがなんだ。100m競争を例にすれば、人間がバイクや車を相手にして…
★★★⭐⭐ 面白いのだが、ページを繰る手がなかなか進まなかった。 同じ作者の「君のクイズ」に比べれば、話が長いし、重いし、込み入ってるしで、大作といってもいいのだけど、短くて軽くて簡潔な「君のクイズ」のほうを評価してしまう。
★★⭐⭐⭐ 「11文字の檻」の一編目。 JR福知山線脱線事故が出てくる。事故としての重さが小説に使われることを許さない気がする。ミステリーとして必要な要素でもない。なのになんでと思って巻末の「著者による各話解説」を読めば、元々は9人の作家が平成に起き…
★★★⭐⭐ 久しぶりに映画館で映画を観た。しかも娘と。 井上雄彦はさすがに上手い。ONE PIECEなら寝てしまうかもしれない。井上自ら脚本・監督を担当した以上、「それなり」以上のクオリティで作っている。
★★★⭐⭐ 村上春樹の短編集。文庫で出たので買った。30年前は新刊が出るのが待ち遠しかったというのに、今は新刊を買わず、文庫が出るまで待っている。 いまになって思えば、村上春樹の長編は、ギリギリ「ねじまき鳥クロニクル」まで読めば、あとは読まなくたっ…
いま調べてみたら、ライディーンの発売が1980年だった。それから40年以上経って、僕はまだここにいる。
ちゃんと観れたのは準決勝メキシコ戦だけでしたが、この試合の素晴らしさといったらもういつ以来のことか思い出せないくらいいい試合だった。それまで不振だった村上が逆転サヨナラのヒットを打つなんて、泣きそうになりました。 一次ラウンドから一度も出場…
★★★★⭐ いやもう面白かった。 バカバカしい話をマジメにドラマに作り上げたといった感じです。バカな話だからといって手を抜いて作ってたら、こんな面白いドラマはできません。 傑作と言っていいと思います。
3日。88歳だった。 学生の頃大好きだった作家。特に初期(どこまでが初期なのか分からないけど)の作品が好きで、「死者の奢り」と「セブンティーン」はすばらしく面白かった。 先日、なんとなく、「万延元年のフットボール」を読み返したくなって書棚を漁っ…
この人と安倍元総理のせいで、日本は莫大な借金を背負うことになった。1000兆円。 景気や株価を支えただの失業者が減っただの、二人とも偉そうに言ってきたが、国債を大量に発行して、それを日銀が買い上げて、そうやって作ったお金をばらまいただけのこと。…
★★★★★ 安部龍太郎の日経新聞連載小説が567回をもって完結した。 日本の天皇や中国の皇帝のほか、歴史に疎い私でも知っている阿倍仲麻呂、吉備真備、楊貴妃、王維などが登場する。どこまでが史実に忠実でどこからがフィクションなのかは分からないが、たいへ…
★★★★⭐ 出だしがいい。クイズ番組で問題文が読まれる前に回答ボタンを押すという、ゼロ秒押しで王者が決まる。この小説は、敗者となった主人公が、ゼロ秒押しがヤラセだったのかそうでなかったのかを推理する話である。 読者は、ゼロ秒押しにはなんらかの合理…
★⭐⭐⭐⭐ 殺人事件を誘発する体質の探偵が主人公という、その設定のあまりにもバカらしさを芥川賞作家がどういう小説にしたのかと思って読んでみたが、正直よく分からない作品だった。ミステリーっぽくはあるが、謎解きに驚きはなく、単に頭がいいから犯人が分…
きのうでまる1年。 ロシアでのプーチンの支持率が81%だという。ロシア国民が真実を知らされていないのか、知っているからこそなのか。 かつて日本では、国民は大本営発表を信じ、戦争に勝てると思っていた。正義は日本にあると確信してもいた。いまのロシア…
85歳。急性心不全。 テレビの宇宙戦艦ヤマトは毎週心が躍った。劇場版銀河鉄道999は3回観た。入れ替え制がなかった時代なので連続で。ほとんど知られていないがワダチは傑作だった。実家に置いていたワダチのコミックをお袋が親戚の子にあげて今は残ってな…
89歳。 辻村ジュサブロー名で知られる「新八犬伝」をワクワクしながら見てた、という微かな記憶。 合掌。
★★★⭐⭐ 地味だけどいい映画だ。 泣かせる映画だったら嫌だと思って観はじめたが、そうでなくてよかった。 粗筋は、兄を亡くした弟が兄の遺言で甥(兄の子)の後見人に指名され困惑する。兄はマンチェスターに住み、弟はボストンで便利屋をやっていた。甥は自分…
国会での「子ども手当」論争で、岸田首相が「反省すべきものは反省しなければならない」と答弁した。これは、「反省すべきものは反省すべき」とか「反省しなければならないものは反省しなければならない」と言ってるのと同じで、なにを言ってるんだと思う。…
1月29日。74歳。 やはり自分の歳との近さに驚く。鮎川誠と自分は10歳以上歳が離れてるけど、たとえば10代にとっての10歳差は、気持ち的には60代にとっての10歳差の何倍もある。
★★★⭐⭐ 文庫の解説にもあったように、この小説にプロローグとエピローグが必要だったのかという問題。作者(山本文緒)の考えを想像すれば、それがなくて本編だけだったらただの恋愛小説に見えてしまうのが嫌だったのかもしれない。もちろん山本文緒の小説は、…
★★★⭐⭐ 毎日新聞に掲載していた吉田修一の連載小説が20日に終わった。 極論すれば、いい人たちのいい話である。甘っちょろいと言ってしまえばそれまでだが、たまにはそういう話もいい。そういう話をただ甘っちょろいだけにせず、読む者の心を暖かくさせるには…
1月11日、高橋幸宏が亡くなった。70歳だった。 伝えるニュースの中で知ったことがある。あの「ライディーン」は高橋幸宏が作曲したということ。メディアによっては、ユキヒロが鼻歌で歌ったメロディーを坂本龍一がメモったという話もある。 YMOとしての作曲…