2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ある男

平野啓一郎の書いたものは、「日蝕」と「マチネの終わりに」しか読んだことがなく、前者は内容を全く覚えていないが、やけに難しかった記憶があり、後者は中年男女のメロドラマでしかなかった。 今回の「ある男」は僕にはちょうどいい感じの作品だった。難し…

女のいない男たち

この短編集の中の一作(ドライブ・マイ・カー)が映画化されて、カンヌだかヴェネチアで脚本賞を獲ったおかげで、文庫が書店の目立つところに並べてあった。村上春樹の小説は結構読んでいて、たぶんこれも読んだはずだと思って家の本棚をあさってみたけど見つ…

星屑

村山由佳の新聞連載小説が終わった。 少女マンガを小説にしたような作品だった。