白鶴亮翅

★★☆☆☆

先日、多和田葉子の新聞連載小説が終わった。ドイツに暮らす女性の語りは多和田本人の身辺雑記のようで、まるで小説っぽくないなと思っていたが、それに慣れてしまったのか話が進むにつれてやっぱり小説なんだなと分かってはきた。

でも、小説で書かれるより、エッセイとしてドイツの生活やら人間やら文化やらを書いてくれたほうがもっと面白かったように思う。