2020-01-01から1年間の記事一覧
ジャンルでいえば、ミステリーになるのか、でも殺人犯を見つけるわけでもないので、ハードボイルドとかサスペンスとかになるのか、それと恋愛小説の要素もあるし、カテゴリーをはっきりさせるのは難しい。 でも、面白い。今年読んだ小説の中では断トツに面白…
「少女マンガに出てきそうな」と例えたくなるような主人公である。こんなコ現実にはいないが、なに、そんなキャラクターを愛でて楽しめばいいのである。 そして、キャラがゆるいからといって、ストーリーも緩いだろうと侮ってはいけない。けっこうちゃんとミ…
三連複で300円なんて、初めて見た。
日本シリーズ第3戦。ソフトバンクの先発ムーアが7回までノーヒットノーランだったにもかかわらず交代させた工藤采配は、どうやら肯定的にとられている。しかし、プロスポーツというものには、勝敗より大事なものがある。それは、夢である。あるいは夢が破れ…
この間まで日経新聞に連載されていた「太陽の門」は、赤神諒が作者だが、僕はその名前をまったく知らなかった。 主人公の名前はといえば、映画「カサブランカ」と同じリック。わざと同じ名前にしたのは明らかだ。性格もセリフも似ている(と思う。映画のほう…
結局、アメリカ国民にとって、トランプを選ぶか、トランプ以外を選ぶかの選挙だったのではないだろうか。 チラッとしか見てないが、バイデン氏は魅力的な人物には見えなかった。菅総理大臣と同じように。 その代わり、ハリス氏はすごくチャーミングだ。四年…
真山仁の新聞連載小説が今日で終わった。 どこがヤマか分からないまま、唐突に終わってしまった。
どこかの番組で真っ赤な服を着た芸人(カズレーザー)が、「あなたに似た人」の中の「南から来た男」を絶賛していたので、TSUTAYAで買ってきた。 カズレーザーが二、三十秒で説明した、粗筋よりもさらにアラアラなスジかとても面白かったのだが、実際に読んで…
7日、80歳で。 また逢う日まで ブルー・ライト・ヨコハマ サザエさん 魅せられて ほかにもいっぱいの名曲 合掌
第163回芥川賞作品。 「破局」というタイトルから、なにか重いテーマなんだろうかと思っていたら、単なる男女の「破局」だった。今どきそれを「破局」という硬い言葉で表すのかと驚くほど内容と合わないタイトルだ。 そして、主人公には感情移入ができない。…
菅さんが自民党総裁に選ばれたことより、芦名星が亡くなったニュースの方に驚く。
この2、3ヶ月以内にレンタルして観たのは覚えているのだが、主演が松坂桃李だったかな、くらいの記憶しかなく、ストーリーにいたってはほぼ完璧に忘れてしまった。 面白かったという印象だけは残っている。
タイトルからのイメージと全然ちがって、初期の村上春樹っぽい作品である。
ホテルローヤルにまつわる7つの短編が現在から過去に向けて、つまり時系列とは逆に並べられている。 ちなみに、5番目の『せんせぇ』にはホテルローヤルは出てこない。女子高生と教師が二人して釧路に向かうエンディングが、唯一、釧路にあるホテルローヤル…
「燃えない親父」は良かった。
中に収められた5作ともよく書かれているし、「石蕗南地区の防火」と「君本家の誘拐」は面白かったけれど、全体的に楽しくなれない。 いつもタイトルにこだわるのだけど、「鍵のない夢を見る」の意味が分からない。「鍵『が』ない夢を見る」ならまだ分かる。…
日本では下火になってきた感があるけれど、地球規模ではまだまだ終わりは見えず、日本でもまた流行りだすのでないかと、あるいは流行らないまでも他の地域の感染拡大が経済的に日本や世界に影響を与えたりするんじゃなかろうかと、結構確信的に思えるのです。
例えば、運送屋が「楽天さんの荷物は運賃要りませんよ」と言って、楽天が「だったらウチは、送料無料でお客様に商品を提供します」というのならありがたいことだが、そんなことは当たり前だがありえない。運送屋は楽天から運賃をもらう。楽天(というより出…
肩書きや権威といったものに弱いのだと思う。文庫の帯に「創元SF文庫読者投票第1位」とか「100刷突破!」とか書いてあると、つい買ってしまう。 ジャンルはSFに違いないが、「SFミステリー」と言ったほうがいい内容で、それなりに面白いところはあったにして…
予告を観たり映画評を読んだりしてあらすじが分かってしまうと、だいたいこんな話なんだろうなと予想がついて、実際、だいたい予想どおりの話でした。 予想どおりだから面白くなかったかというと、そういうわけでもなく(ラストで奥さんが「手紙ありがとう」…
佐藤正午ってけっこう年なのに、直木賞の対象になるってのがちょっと驚き。そして、読んでみたら、これで直木賞が獲れたんだというのが二番目の驚き。 佐藤正午は好きな作家です。むかしネットに、アマチュアが超短編小説(千字だったかと思う)を投稿するサ…
これまで使っていた自転車がパンクしたので修理した。でも、夕方にはまたパンクしていた。十年以上も乗ってきて、タイヤもチューブも摩りきれ、チェーンも弛めば、錠はずいぶん前に壊れたきり。もう限界なので新車を買った。そして乗った。あまりにもスイス…
先日終わった、読売新聞の連載小説。ほぼ会話だけだった印象。舞台劇なら案外おもしろかったかもしれない。
知らない俳優ばかりの映画はやっぱりいいなと思う。松本、あづま、田中、百合。みんなキャラが立っていて魅力的。唯一、主人公の和彦だけがイマイチではあるものの、有名だったりイケメンだったりしないフツーさはいい。 ストーリーはシンプル。なのに飽きさ…