高橋幸宏死去

1月11日、高橋幸宏が亡くなった。70歳だった。

伝えるニュースの中で知ったことがある。あの「ライディーン」は高橋幸宏が作曲したということ。メディアによっては、ユキヒロが鼻歌で歌ったメロディーを坂本龍一がメモったという話もある。

YMOとしての作曲を誰がどれぐらいやってたのかは全く知らないが、勝手に、坂本龍一7割、細野晴臣3割くらいだろうと想像していた。つまり、少なくとも作曲面で高橋ユキヒロの出番はなかっただろうと思っていたのだ。それが、あの「ライディーン」の作者が高橋ユキヒロだったとは!ユキヒロが生きてたら、そして私ごときが会うことができていたら、深く頭を垂れて謝りたい。

話は変わるが、自分が10代20代の多感だった時期に憧れたり心酔したり驚愕したりしたアーチストが亡くなったニュースに触れるとき、自分の歳と10歳くらいしか違わないことが多くて、ある意味ショックを受ける。

4,50年前に彼らは一世を風靡し(なかには今でも活躍している人もいて)、自分は4,50年経ってもただの一般市民になっただけである。自分はその4,50年のあいだ何をしていたのだろう。情けないとか後悔するとかいうよりも、時間を無駄にしたことに対して恐怖に似た感情が湧いてくる。