永遠と横道世之介

★★★⭐⭐

毎日新聞に掲載していた吉田修一の連載小説が20日に終わった。

極論すれば、いい人たちのいい話である。甘っちょろいと言ってしまえばそれまでだが、たまにはそういう話もいい。そういう話をただ甘っちょろいだけにせず、読む者の心を暖かくさせるには、書く側の技術や思いがないとダメなのだろう。吉田修一にはそれがある。