ふりさけ見れば

★★★★★

安部龍太郎日経新聞連載小説が567回をもって完結した。

日本の天皇や中国の皇帝のほか、歴史に疎い私でも知っている阿倍仲麻呂吉備真備楊貴妃、王維などが登場する。どこまでが史実に忠実でどこからがフィクションなのかは分からないが、たいへんな労作だというのは分かる。

政治小説でありサスペンスやラブロマンスの要素もありの、これは傑作と言ってよい。