元彼の遺言状

読みはじめてすぐに、ああ、こんな感じか。マンガ読むつもりで読めばいい、時間潰しの小説だろうと思った。ところが読み進めるとどっこい素晴らしい作品だった、とはならず、最後までマンガ並み(というのがマンガに失礼なくらい)だった。

このミステリーがすごい!」大賞を受賞したのが信じられない。もしかしたら、他の人には理解できるこの作品の面白さが、自分には分かってないのかもしれない。

文章は拙い、ストーリーに納得性がない、キャラクターはバカバカしい。

作者がアメリカ生まれで東大卒で弁護士というところが、唯一この作品を読む前に「だったら小説もすごいんだろうな」と期待させられた部分であるが、それも失望に終わってしまった。

「このミス」の権威も落ちてしまった。少なくとも僕の中では。