岸田首相3863万円

昨年の国会議員の所得が公表された。

思うところが二つある。

一つ目。隠してないだろうかという不信。株とか不動産で儲けてたりしてないのだろうか。あるいはそれらは公表の対象でないとか、奥さんの名義にしてるから公表されないとか、そういうことなのだろうか。

二つ目。首相の給料が安すぎるということ。一国の首相の給料なんだから100倍くらいあっていい。100倍でも38億円。トヨタや日産の社長が10億円くらいか。民間企業のトップの3倍ぐらいあっていいでしょう。

ただし、その額に見合うだけの仕事をしていない場合は除く。岸田首相なら、逆に30億くらい国庫に納めてほしいものです。安倍元首相なら30兆円払っていただきたい。アベノミクスとやらで国の借金どれだけ増やしましたか。30兆円じゃ足りないくらいです。

are you listening?

★⭐⭐⭐⭐

2020年のアイズナー賞受賞作らしい。アイズナー賞がどんな賞か知らないけれど。

ほぼ全編を通じて絵が暗い。悲惨とか悲嘆とかいう意味の暗さではなく、単純に明度が低い。印刷を失敗したのかなと思うほど暗い。だいたい夜のシーンばかりなので仕方ないとこではあるが、夜でもライトがついていたりするはずで、暗いばっかりだと絵としての面白さがなくなる。

ストーリーも別に面白くもない。マンガっぽくないストーリーを、アメリカでマンガにすると評価されるのかもしれない。

マネーボール

★★★⭐⭐

ふつうだったら統計的手法を使って試合に勝つチームが敵役で、友情とか希望とか根性とか精神論で勝とうとするチームが主役になるはずだが、この映画ではちょっと違う。あくまで統計的手法で勝とうとする。もちろん貧乏球団が金持ち球団に挑むとか、統計的手法を信じるものがいない中で信念を曲げないとか、観客を感動させるいつもの約束事は踏襲している。というか、そこがこの映画の魅力ではある。ストーリーは単純でひねりはなく、実に分かりやすい。楽しく観れる映画だ。

世にも奇妙な物語'23夏

お姫様クラブ★⭐⭐⭐⭐

小林家ワンダーランド★★⭐⭐⭐田口浩正がいなけりゃ★(星ひとつ)だった

視線★★★⭐⭐なんとか及第点

虹★⭐⭐⭐⭐

世にも奇妙な物語」はたまにすごく面白いものが出るのでチェックするのだが、今回はハズレばかりで時間のムダでした。「視線」はギリギリ及第点だけど。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:Ⅱ

★★⭐⭐⭐

タイトルの最後の「:」のあとが「Ⅱ」っぽいけど、たぶんちがう。さらに、ディスクには3.0+1.11と書いてあって、なにがなにやら分からない。タイトルだけならまだしも、内容はもっとわけが分からない。出だし、シンジくんは相変わらずグジグジしてて、またかって思う。まあそれはいいとして、どんどん何が言いたいのか分からなくなる。途中からどうでもよくなってくる。TVシリーズはわけが分かんないなりに、それが一種謎めいていてよかったのだけど、ほんとなら劇場版で謎解きになって大団円になるところ、謎解きになっているのかいないのか、それすら分からない。

82年生まれ、キム・ジヨン

★★★⭐⭐

ジヨンの気持ちはよくわかる。男には分からない、と言われそうだけど、そしてたしかに全部を分るはずなどないけれど、それでも分かる。分かるから、この小説は面白い。この小説は、分からせる小説なのだ。そういう意味では、文学ではなくて、たんなる小説なのだ。そういうこと言うと、文学でなくてなにが悪いと、言い返されそうな気もするけど、こちらとしても悪口を言ったつもりはない。これはこれですぐれた小説だと思う。

上岡龍太郎死去

関西に住んでいた頃、深夜に「パペポTV」を見ていた。上岡龍太郎鶴瓶の掛け合いは何気ないようでいて、あれだけ笑わせられるのはやっぱりプロの仕事だ。

もっとも面白いのは9割がた鶴瓶のほうだと思うが、上岡龍太郎鶴瓶を生かすワザをもっていたということかもしれない。わからないけど、長く売れていたというのはそういうことなんだろう。

合掌。

藤井7冠 最年少名人

きのう、第81期名人戦第5局で藤井聡太竜王が渡辺名人に勝った。

おそろしく強い。過去の名人と比べても歴代最強と言えるかもしれない。それくらい強い。でも、たぶんAIには負ける。が、それがなんだ。100m競争を例にすれば、人間がバイクや車を相手にして負けるようなものだ。人間が機械に負けるのは当たり前なのである。そもそも、100mを機械と競おうという発想すら必要ない。人間が人間と競ってこそ意味があり、そこにドラマが生まれるのである。

地図と拳

★★★⭐⭐

面白いのだが、ページを繰る手がなかなか進まなかった。

同じ作者の「君のクイズ」に比べれば、話が長いし、重いし、込み入ってるしで、大作といってもいいのだけど、短くて軽くて簡潔な「君のクイズ」のほうを評価してしまう。

加速してゆく

★★⭐⭐⭐

「11文字の檻」の一編目。

JR福知山線脱線事故が出てくる。事故としての重さが小説に使われることを許さない気がする。ミステリーとして必要な要素でもない。なのになんでと思って巻末の「著者による各話解説」を読めば、元々は9人の作家が平成に起きた事件や出来事を題材に短編を書くという企画本の一編だったということだった。

ということはどうでもよく、言いたいことは別にある。作中、主人公が入った喫茶店で、スキマスイッチの「全力少年」が流れる。特にストーリーに関係するわけではない。そして、本を読んだあと、僕は用事があって車で外出した。すると、つけっぱなしのカーラジオから「全力少年」が流れた。今日、たまたま読んだ小説とたまたま聴いたカーラジオの両方で「全力少年」!シンクロニシティである。

こういうことは僕にはわりと起こる。そして、それによってなにか神秘的なことが起きるようなことはまったくない。いつも、ない。ほんとにムダな偶然である。